骨挫傷について 4
外傷を起こされて、レントゲンでは異常が見つからないのに、いつまでも痛みが続く場合に「骨挫傷」を疑うべきという内容はご理解いただけたでしょうか?
しかし、その痛みが骨が原因ではない場合も当然あります。 その点について今日はご説明します。
例えば足首を捻ったとします。
その際必ず「伸張反射」という作用が働きます。
伸張反射とは、筋肉が急に伸ばされたときに、その筋肉が反射的に収縮する反応のことです。この反射は身体のバランスを保ち、突然の外力による筋肉の損傷を防ぐために重要な役割を果たします。
安静加療が不十分な場合には、この伸張反射から引き起こされた筋肉の過剰収縮が残り、いつまでも関節の動きに伴って痛みを感じる場合があります。
そしてまた、関節の安定性をつかさどる靭帯の損傷もレントゲンには映らず、画像検査だけでは確定診断が難しい病態です。
次回は、この靭帯損傷についてお話します。